【ニュース】横浜銀行から投資用不動産ローンとして3億8000万円をだまし取る。三菱UFJ信託の行員ら4人逮捕

不動産系ブログ

不動産コンサルタントの髙野です。

不動産業界、金融業界を震撼させるとんでもない事件がおきました。

ニュースのリンクはこちらです。

不動産ローン3億8000万円詐取か、容疑の三菱UFJ信託行員ら逮捕 警視庁 - 日本経済新聞
虚偽の源泉徴収票を示し横浜銀行から不動産ローン(アパートローン)の融資金3億8000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は5日、不動産コンサルティング会社代表の藤本優容疑者(31)や三菱UFJ信託銀行行員の松田大樹容疑者(47)ら4人を詐欺などの疑いで逮捕した。2018年にスルガ銀行でシェアハウス物件を巡る不正融資...

事件の概要はこうです。

何が起きたかというと、要は「銀行に嘘の申告をして実際よりも多額の不動産融資を受け、その差額を着服した」ということです。

本当は3.3億円で購入した物件なのに、3.8億円だったということにして差額の5,000万円を懐に入れたという内容です。

逮捕されたのは、三菱UFJ信託銀行行員の松田容疑者と不動産コンサルティング会社代表の藤本容疑者ら4人です。

容疑は、2022年3月から5月にかけて、松田容疑者の収入や資産状況を偽ってアパートローンの融資を申し込み、横浜銀行から3億8,000万円を詐取したものです。同じく逮捕された不動産コンサルティング会社代表の藤本容疑者らには、ローンとの差額約5000万円と手数料約1000万円が渡ったとされています。

とんでもない事件ですね、これは。

驚きなのは、2018年にスルガ銀行で発覚したシェアハウス物件を巡る不正融資を受け、各行が不動産ローンの融資姿勢を厳しくしている中で起こったことです。

この事件は、不動産業界における信用失墜を招いてしまいました。

投資家さんは、不動産投資の安全性に対して再考を迫られることとなりますし、特に高利回りを謳う商品に対する懐疑的な見方が強まってくるでしょう。

不動産業界だけでなく、金融業界内においても、この事件を契機に、ローン審査プロセスの見直しや従業員への倫理教育強化が急務になるはずです。

不正行為を未然に防ぐための内部統制の厳格化や、透明性の向上が求められてくるでしょうね。

数年ごとに起きてしまう不動産・金融業界の不正問題。業界全体を良くしようと頑張ってる仲間もたくさん知っているので、なんとも言えない虚しさが残ります。

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