不動産コンサルタントの髙野です。
前回のブログで事務所移転と共に、役員をしていた会社を退任したことも報告しました。その会社は元々別の事業をしていて不動産業(宅建業)を開始する、ということでスタートから参画し不動産事業全般を責任者として関わってきました。約5年間その会社で不動産の仕事をしてきて、ちょうど6月いっぱいで退任しました。お客様や取引業様、一緒に働くスタッフに恵まれて、本当に色々な経験をさせてもらいました。
そんな中、ふとこれまでの自分のキャリアを思い返しました。私は不動産業界一筋で他の業界にいったことはありません。その中でも、賃貸、管理、売買、開発など一連の業務は経験しました。また、扱う不動産も戸建やマンションなどの居住用で実需向けの不動産や、一棟アパートや一棟マンションなどの収益不動産、それから物流センターや物流倉庫などの事業用不動産など、様々な不動産のタイプも扱わせていただきました。本当に恵まれた経験をしてきたなと感じています。
色々経験させてもらったのですが、特に収益用不動産(アパートやマンション等)に関わることが一番多かった気がします。ですので、お客様は必然的に不動産投資家になります。不動産投資家にとって大切なのは、「リスクが低くていい物件を買って、保有中は適切な管理をして最大限収益率を高め、売却時にも利益をあげる」ということです。つまり「購入時・運用時・売却時」この3つの段階が大事になります。
不動産業界では基本的に「購入時・運用時・売却時」の3つの局面で関わる不動産会社の種類は異なります。購入時は、開発業者や不動産を仕入れて販売する売主業者、運用時は管理会社、売却時には仲介会社といった具合です。(ワンストップで全ての業務をしている会社もあります。)
それ自体は問題ではありません。ただ、開発業者や売主業者は「売るのが仕事」、管理会社は「管理をするのが仕事」、仲介会社は「売るのが仕事」です。当たり前のことを言ってるようですが、みんな自社の利益のためにサービスを提供しています。逆に言うと、開発業者や売主業者は「買ってもらわないと困る」し、管理会社は管理をさせてもらえなかったり、または管理契約を解約されたら困るのです。仲介会社は一件でも多く仲介してほしいので「売ってもらわないと困る」わけです。
みんな個々の会社の利益を重視してるので当たり前ではありますが、「不動産投資をトータルでサポートする。投資家と一緒に伴走する。」という会社が実は少ないのです。
たとえば、不動産の状況や市況をみて、まだ買わない方がいい場面もあります。でも開発業者や売主業者は買ってもらわないと商売にならないので購入する営業をかけてきます。売却時も、実は市況がとてもよくまだ保有していたが方が良かったとしても、仲介会社としては売ってもらわないと困るので、売却をすすめてきます。
お客様からすると、一見みんな同じ「不動産屋」さんに見えるので、自分のためを思って言ってくれていると錯覚してしまう人もいます。
その結果どうなるのでしょうか?3為業者が利益をのせて、高額になりきったところで買ってしまい、売却するにも損切りするしかない。しかも不動産業者と銀行に共謀して不正をはたらかれたため、もう次に物件を買うこともできなくなった、という投資家も多数います。これがスルガショックですね。最近では一部の地域で不動産価格が上がっているのをいいことに「今は市況がいいから売りましょう」と焚き付けて売却を促す業者も増えました。
このように、中立的な立場で、購入、保有、売却まで、不動産投資家の利益を最優先にサービスをする不動産業者というのは非常に少ないのです。
弊社ではこれまでの我々の経験を存分に活かして、購入から売却まで不動産投資家の利益最大化を目的とするサービスを開始しました。それが「不動産投資顧問サービス」です。購入時には適切な物件を購入できるよう、リスクの高い物件をつかまされないように分析をして入口をサポートします。期中運用中は徹底的な収益アップを日々のレポートや面談を通して実現します。そして不動産投資で重要な出口といわれる売却時には、「今が本当に売却するべきタイミングかどうか」から一緒に考えて、もしも売却するべきなら適切な売却方法や売却先について一緒に戦略を組み立てます。
そのためときには「買いたい」と意気込んでいる投資家さんに対して「その物件は絶対やめましょう」ということもあります。保有中は厳しいアドバイスをしたり、ときには管理会社の変更を提案することもあります。売却時には、今が売却にふさわしくないタイミングなら「売却はしばらく見送りましょう」と助言することもあります。もしくは売却しようとしていた物件とは違う物件の売却を提案することもあります。
このように本当の意味で不動産投資家の利益を追求し、中立的な立場からサポートするの「不動産投資顧問サービス」です。不動産投資家さんの多くは「不動産のプロ」ではありません。不動産投資に潜む様々なリスクを分析するのは困難です。そのため、我々がプロの顧問会社として間に入り、本当に成功したいと思っている不動産投資家さんのサポートをさせていただきたいと考えています。
これまでは紹介を中心に人数限定でサービスを提供してきました。事業拡大にともないまして、新規のお問い合わせやご相談を受け付けることとなりました。今日紹介した不動産投資顧問サービスの資料は、下記からもご覧いただけます。ご興味を持っていただいた方はぜひご確認いただき、一度お問い合わせいただければと思います。
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それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社 髙野不動産コンサルティング 代表取締役 / 不動産会社にて600件以上の仲介、6,000戸の収益物件管理を経験した後、物流施設に特化したファンドのAM事業部マネージャーとして従事。 現在は(株)高野不動産コンサルティングを設立し、投資家や事業法人に対しての不動産コンサルティングを行う。 / 保有資格 ・公認 不動産コンサルティングマスター ・相続対策専門士 ・宅地建物取引士 ・賃貸不動産経営管理士 など