【考察してみた】どうして不動産営業マンは独立したがるのか?

不動産系ブログ

不動産コンサルタントの髙野です。

今日はちょっと雑談ぽく、軽い感じの内容です。

不動産業界というのは、独立起業する人が非常に多い業界です。

この4~5月は、知り合いの不動産会社の人が「独立しました!」ということで挨拶に来てくれたり面談したりする機会が多くありました。

そもそも不動産屋さんというと、皆さんはどのくらいの規模の会社を想像しますか?世の中には何千人という社員を抱える大手の不動産会社も存在します。でも割合でいったら、1人から5人くらいでやってる小規模な不動産会社の方が圧倒的に多いんじゃないかと思います。1人でやってる不動産屋さんも多く存在します。

不動産業界というのは非常に独立しやすくて、サラリーマン時代に腕を磨いてお客さんを抱えてそのまま独立、というパターンがかなり多いですね。

どうしてこんなに独立しやすいのでしょう。

独立のハードルが低い

一つは、独立のハードル(資金面、資格面)なのかなと。まず、他の業種は分かりませんが、不動産会社を立ち上げるためには資金はそこまで必要ないです。まず事務所が絶対必要ですが立派なものでなくてもよくて、初期費用含め50~100万円あればOKです。それから不動産の免許。いわゆる宅地建物取引業の免許が必要ですが、これをとるのに、だいたい100万円くらいです。ですので、ざっくり200万円くらいあれば、とりあえず不動産会社は立ち上げられます。

社長一人の会社であれば、社員の人件費もとりあえずはかからないので、自分自身の当面の生活費と広告費などがあればOKで、身軽にスタートできます。

なので、ハードルが低いので、不動産会社に勤めてそこそこ成績を上げた人たちが「よし!いっちょ独立するか!」ということになりやすいのでしょう。

やっぱり稼げる←これ重要

二つ目に、やっぱり「稼げる」これがあるんじゃないかなと感じます。不動産会社の主な収益源というのは「仲介手数料」です。買取転売している会社は売却益ですし、賃貸管理がメインの会社は管理料だったり家賃収入だったりします。

でも立ち上げたばっかりの会社の多くは「仲介手数料」がメイン収益になるんじゃないかなと思います。そしてこの仲介手数料というのが、非常に高額です。

売買価格によって手数料率は異なりますが、だいたい3%です。つまり5,000万円の物件を仲介すれば150万円が報酬です。1億の物件なら300万円です。もちろんこの契約をまとめるのが大変なわけですが、1回の取引で数百万円が入るってすごいことですよね。

会社勤めをしていれば、この報酬が歩合として給料で受け取るのが一般的ですが、一人でやれば、全部が自社の売上です。コンスタントに年間数件決められる営業力がある人は自分でやった方が収入が増えます。このあたりの事情も独立する人が多いことと関係しているのではないでしょうか。

不動産屋は一匹狼が多い

そして最後の三つ目は、不動産屋は「一匹狼が多い」これかなと思います。

不動産、特に売買仲介の仕事ってチームプレーというよりは、一人で完結させることが多いです。お客さんを見つけるところから物件探しと提案、それから契約業務など、基本的には一人で完結できてしまいます。なので、もともと一匹狼スタイルの人が多いので、それでいて売り上げも上げられる力がある営業マンであれば、そのうち会社に属する意味自体がなくなってくるんですね。その結果、自然の流れとして独立していく営業マンが多いのかなと思います。

あらためて、「どうして不動産屋は独立する人が多いんだろ」と考えてみましたが、もともとが一匹狼で一人で稼げる力があって、さらに独立するのに時間もお金もかからない、ということなので、これはむしろ独立しない理由なんかないよなーっと感じました。

タイトルとURLをコピーしました