管理会社がちゃんと募集しているか、自分でポータルサイトをチェックする

不動産系ブログ

不動産コンサルタントの高野です。

私は不動産オーナーさんをサポートしています。中でも空室対策サポートは多くの方に実施させてもらっています。

「管理会社に募集を依頼しているのになかなか決まらない」といった大家さんは意外と多いので、状況が改善されるようにアドバイスをしたり、時には管理会社との打ち合わせに一緒に参加したりして対策をしています。

そんな中で、「自分のアパートの募集ページのチェック」をしている人は意外と少ない気がします。でも実はとても大事で即効性のあることなのでぜひやってほしい内容です。今日は自分の物件の募集ページをオーナー自ら確認する、ということについて書いてみたいと思います。

不動産会社がアパートを募集する際、自社のホームページや、suumoやホームズなどの不動産ポータルサイトに掲載して募集します。ネットを見た人が問い合わせをしてきて案内に行く、そのような流れが賃貸募集の一般的な流れです。

そのため、ネット募集のページというのは、「物件の顔」であり、「募集の入口」とも言える部分なので非常に重要なんですね。

「どのような写真が掲載されているか?」「魅力はしっかり伝わっているか?」は常に意識しておきたいところです。

ちゃんと募集をしていない、いい加減な不動産会社によくあるのが「写真の枚数が少ない」「物件の情報が少ない(薄い)」「物件情報が間違っている(悪い意味で)」といったことがあります。

まず、写真については今はポータルサイトで募集するのが当たり前ですから、写真を充実させることは基本中の基本です。写真の枚数だけでなく、内容も重要です。たとえば、居室部屋の写真だけ掲載されていて浴室やトイレなどの水回りが載っていない。それから、写真も天気が悪い日に撮ったのか、ずいぶん薄暗い…。このようなこともあります。中にはリフォーム前の昔の写真を載せている管理会社もありますが、それも論外です。そんな写真を見ても入居したいとは思えないですし、内見したい気持ちにもならないはずです。

このように写真の効果はとても大きいのでしっかり確認する必要があります。

次に、「物件の情報が少ない(薄い)」という点です。インターネットで入居希望者が検索する際、住所や築年数だけでなく、どのような設備がついているのか?といったことも重要です。それから物件が1階なのか最上階なのか、といった情報なども重要です。設備についてはより細かく記載することで、入居希望者の入居意欲や内見意欲が高まります。「温水便座」「全室エアコン設置済み」「追い焚き機能」など現代ではあまり珍しくない設備でも、入れ忘れていることで入居希望者の検索の網から外れてしまいます。非常にもったいないので、とりこぼしがないように条件面がしっかり入力されているか確認しましょう。

また、1階であるか最上階であるか、角部屋であるか中部屋であるかといった情報も必要です。子供がいる家庭では1階を希望するケースが多く、1階じゃないと選ばないという家庭すらあります。せっかく1階部分なのにそのような情報を入れていないと、こちらも同じく入居希望者の検索の網から外れてしまうことがあります。

最後に、物件情報が悪い意味で間違っているケースも意外とあります。たとえば、築年数や駅距離、建物構造などです。

実際は駅から8分の物件なのに12分で登録されているケースもあります。たかだか4分の違いですが、気にする人は非常に気にします。それにポータルサイトでは、最初の検索画面で希望条件として駅距離を何分に設定するかを選べます。10分以内を希望する人だったら、12分という時点で検索の網から外れてしまい、そもそも目にも止まっていない状況になってしまいます。

このあたりは、非常に細かいところではありますが、実はよくあることでもありますので、自分の物件がどのように掲載されているかはしっかり確認するべきでしょう。

そして、気になる点や間違っている点があれば、逐一管理会社に連絡して訂正していきましょう。そうすることで物件の見栄えがよくなることはもちろんですが、管理会社から「あのオーナーさんは細かくチェックしてるからちゃんとやらなきゃ」という形でプレッシャーも与えられます。

ご自身の物件の入居でお悩みの方は、今日お伝えしたようにネットでの募集状況を確認してみることで簡単に解決することもありますので、ぜひ一度確認してみてください。

それでは本日はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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