不動産コンサルタントの仕事①

不動産系ブログ

不動産コンサルタントの髙野です。

年明けから契約や決済など、ありがたいことに忙しい日々が続いてます。

不動産コンサルタントってどのような仕事かというと、「不動産に関するお悩み対応業務全般」なのかなと感じます。

よく不動産業以外の方と話すと、不動産屋のイメージって「不動産を売ったり買ったり、貸したりする仕事」だったりします。

間違ってないし、そういう仕事が不動産業の中でも非常に多いというのも事実だと思います。

でも、不動産業って一言で言ってももっともっと色々あるし、その中でも不動産コンサルタントって、とーっても奥深い仕事なんです。

ということで、今日は不動産コンサルタントの仕事(の一部)について触れてみたいと思います。

少しでも不動産業界に興味のある方の参考になればいいなって思いで書き進めていきます。

まず、私の会社は普通の不動産屋さんが持ってる免許の「宅地建物取引業」という免許の他に、「一般不動産投資顧問業」という許認可を取得してます。

宅地建物取引業(以下「宅建業」)は宅地と建物を取引する際に必要な免許です。取引は買ったり仲介したりってのが主な内容ですね。

多くの不動産会社はこの宅建業の免許を使って取引を重ねていきます。

対して「一般不動産投資顧問業」というのはどんな内容かというと、不動産投資顧問とあるように、投資用不動産の専門家です。

さらに顧問、という名称があるので、不動産に投資をしている投資家(不動産投資家)を顧問(サポート)するのが主な内容になります。

つまり不動産投資かのサポート業ですね、簡単に言ってしまうと。

もうこの仕事は不動産屋というか、不動産コンサルタントの領域だと思います。

よく名刺の肩書きに「不動産投資コンサルタント」とか「不動産投資アドバイザー」とか書かれている人いますけど、あれは大体自社の投資用不動産を開発してそれを投資家に売ろうとている営業マンだったり、そういった投資用不動産を紹介して買ってもらおうとする仲介の営業マンだったりします。

つまり結局は「不動産屋」なわけです。

私はそのような人は不動産コンサルタントではないと思ってます。不動産営業マン、もしくは不動産エージェントですよね。

じゃぁ不動産等顧問会社の不動産コンサルタントってなんなの?って話です。

不動産投資家へのサポート内容も色々あるわけですが、物件を買う際に行う「投資分析」や「投資助言」があります。

これは簡単に言ってしまうと、物件を買おうかどうしようか検討している不動産投資家に対して、その物件についてリサーチや分析を行って中立的な立場でアドバイス(助言)をすることです。

なので、我々の仕事は「物件を買ってもらうこと」ではないのです。「物件を買うかどうか判断できるサポートをすること」なのです。

そのためのレポートを作って不動産投資家にその物件のリスクや収益性、将来性などを説明します。その上で買うべきかやめるべきかの助言を行います。

だから我々は「買ってください」という営業は基本的にしません。

もちろん、めちゃくちゃいい物件、「今買っといた方が顧問先にとってベストな選択だ!」と判断すれば猛プッシュすることもあります。

だけどその前提にあるのは、自社利益ではなく投資家利益の確保なわけです。

不動産ってやっぱり奥が深いし、かなり高額です。だからもし間違った判断をして高リスクの物件を買ってしまったら、待ってるのは本当に地獄の不動産投資生活なわけです。これは悲しいけど事実。

だから不動産のプロでない不動産投資家の代わりに、リスクや収益性、将来性を分析して、レポートにして分かりやすく資料化して説明する、そういう存在が必要なわけですね。

残念ながら日本人は「見えないものにお金を払うのが苦手」な傾向があります。

海外なんかはコンサルタントにお金を払うことは一般的ですが、日本ではまだまだ少数派です。

「お金を払って人の知識を買う」という習慣が日本人にはあまりないのです。

だからこそ、あまりこの業種は育ってこなかったのかもしれません。

ただ最近は、弊社の不動産投資顧問サービスへ申し込んでいただき、紹介までしてくれる顧問先の方が増えたように感じます。

「不動産投資、してみたいけど失敗しないか不安だな」と悩んでいる方は、ぜひ「不動産屋」ではなく「不動産コンサルタント」へご相談いただくことをお勧めします。

今日お話ししたのは不動産コンサルタントの仕事のごく一部です。

もっと幅広くて面白いのが不動産コンサルタントの仕事です。

他の不動産コンサルタントの仕事についてはまた本ブログを通して紹介していきます。

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